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神田資料室

KANDAルネッサンス 111号 (2020.11.25) P.1 印刷用
【高野理化硝子】
なかだえり

 神田駅からすぐの神田金物通りと中山道の交差点にある立派なビルには西洋建築風の円柱にアーチがかかり「SINCE1928」年と刻まれている。
 重厚な外観に理化硝子となると、一般人には関係がないように思うかもしれないが、意外や意外! これがかなりたのしい。店内に足を踏み入れると、昭和レトロな雰囲気に包まれる。なんだかわからないけど何か発明できそうな実験装置や、ぐるぐる自動で回る機械、巨大なフラスコなどは眺めるだけでもワクワクする。
 子どもの頃に理科の実験で使った懐かしいガラス製のビーカーやフラスコ、試験管なども所狭しと並ぶ。子どもの頃と違うのは、そのどれもがかわいくておしゃれに見えること。自分なりにあれこれ考えたり、店員さんに教えてもらったり、アイデア次第で本来とは異なった使い道が広がりそう。
 超小フラスコは別売りのコルクの蓋をつければピアスやネックレスなどのアクセサリー入れに。試験管は一列に並べてスタンドに立て、花を飾ったり。乳鉢は料理に使えるかな、使えなくてもほしい! ポリエチレンやプラスチック素材の小さな容器や瓶は化粧品の詰め替えに。スプレーや洗浄瓶はアロマスプレーや今まさに必要な消毒液を入れるのにぴったりだ。卸問屋ならではの品揃えと安値で、大小さまざまなパーツを好きな数だけ買うことができる。
 2017年3月に社長を継いだ高野健さんによると、元は板ガラスを販売する会社だったが、祖父が特殊ビーカーやフラスコなど理化専門のガラス製品に特化させた。取引先は化学実験や教材、化粧品会社、医療系などの分野が多く、それぞれのニーズに合わせ加工は墨田区などの町工場に依頼している。そこに近年はハンドメイドやDIYブームもあり、一般客が増えてきているという。

●高野理化硝子
千代田区鍛冶町2-3-1
TEL.03-3252-2641
平日 9:00~17:30、土日祝休
なかだえり(イラストレーター)
1974年岩手県一関市生まれ。日本大学生産工学部建築学科卒業。法政大学大学院建築科修士課程修了。陣内研究室。現在、東京・千住に在住。アトリエにて水彩画教室開催中。著書に「東京さんぽるぽ」(集英社/2010年)、「奇跡の一本松―大津波をのりこえて」(汐文社/2011年)、「駅弁女子―日本全国旅して食べて」(淡交社/2013年)、「大人女子よくばり週末旅手帖」(エクスナレッジ/2015年)などがある。
HP:http://www.nakadaeri.com
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