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神田の花咲かじいさん

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新堀さん  みなさん、はじめまして。「神田の花咲かじいさん」こと新堀栄一と申します。生まれは長崎、九州男児でございます。
私は、40年にわたり千代田区の緑と共に生きてまいりました。特に全国的に有名な桜の名所である、千鳥ケ淵の桜の植樹(昭和30年〜)は、私が手がけた数多くの植栽工事の中でも、一番思い出深い仕事でございました。
今はグリーンアドバイザーとして、神田を中心に活動中です。これから、千代田区の緑の歴史をお伝えしてまいります。ご質問も随時受け付けております。どうぞお楽しみに。

■第五話 花色の変化が楽しめる一日花を訪ねて

 皇居の大手門から竹橋方面に、大手濠に沿って歩むと「和気清麻呂像」と老イチョウの樹がある緑の広場がある。その歩道際に一本の「酔芙蓉(スイフヨウ)」の株が植えられていて、私の記憶では1980年頃より毎年沢山の花を咲かせている。
 酔芙蓉はアオイ科の落葉低木で、関東地方以南に自生する半耐寒性植物。寒い地方では冬になると地上部が枯れてしまうので、宿根草として扱われている。芙蓉(フヨウ)の仲間はハイビスカス属で、草本性にはアメリカフヨウ・トロロアオイ・モミジアオイ等があり、木本性としてはムクゲ・フヨウ・ブッソウゲ・鉢植えで栽培されているハイビスカス等がある。芙蓉は一日花と言われる様に花の寿命が短い為、生花として用いられることは少ないが、茶花用として昔は結構使われたと言われている。「酔芙蓉」はこれら芙蓉の中の八重咲き品種のひとつで、花色が早朝には白色、昼間はピンク色に変化し、夕方には紅色に曇天時には翌朝まで残る様子を酒による酔いにたとえて「酔芙蓉(ヨイフヨウ・スイフヨウ)」と名付けられたと言われている。
 小説「風の盆恋歌」(高橋治著)の中に書かれている酔芙蓉の花が妙に印象を残したり、久保田万太郎の句「ゆめにみし人のおとろえ芙蓉かな」を知った。
 性状は日当たりを好み、やや湿り気味の土地が適し、繁殖には実生・挿木・株分があるが、冬季に採取して置いた枝を3月下旬〜4月上旬に挿すのが一般的である。(開花期8月〜10月)

早朝は白色
昼間はピンク色に変化

■緑の相談
「神田の花咲かじいさん」による緑の相談は、現在休止しております。

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