■第四話 チョコレート色した葉を付ける樹木?
原産地 ヨーロッパ
日本橋川に架かる神田橋際(錦町一丁目29)の神田橋公園内に、歩道から葉色の変わった3本の樹木に出会う事ができる。その樹木の名は、「ノルウェーカエデ」。品種名はローヤル・レッド、4月中旬頃の新芽時から明るい赤紫色で成葉になるに従い、光沢のある紅紫色(チョコレート色)になり、新しい色として都市景観とマッチさせる面白味がある。他の品種にも同じ様な葉色をもったクリムソン・キング、葉の覇輪が美しいドラモンデイ等があって、海外では街路並木や庭園樹木として使われ、人々に親しまれていると言う。わが国でも確認はしていないが、北海道で紅紫色の葉が、人々に関心を与える並木道があると聞いている。
この3本の樹木は、1983(昭和58)年3月、東京都の農事試験場(立川市)より都市緑化試験樹木として、都心の千代田区に植栽された経緯がある。植えられた当初は、樹高2m程、枝幅0.5mの幼木で、20年を経た今日、都市の緑化に適応する樹木として現在は順調に成長し、特異な葉色で神田に根付いて居る。 |
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