■第24話 区内で楽しめるこれからの紅葉③
1.イチョウ
区内の街路樹としては一番多く植えられ、よく知られている。「東京都の木」でもあり、多くの場所で黄葉が観賞できる。
【観賞場所】
東京駅前行幸通り、和田倉親水公園付近、日比谷通り(内濠)、日比谷公園、国会議事堂周辺、白山通り、本郷通り、神田明神通り、紀尾井坂、北の丸公園ほか
2.カエデ・モミジ類
区内を散策すると思わぬ場所でこれらの樹木の素晴らしい紅葉(黄葉)に出会うが、残念ながら近年色づく前に剪定されてしまう情景が見られる。
【観賞場所】
日比谷公園、北の丸公園、神田小川町広場、清水谷公園、代官町通り堤、靖国通り(九段上〜市ヶ谷、神保町)、錦華通り、一番町通り、お茶の水カエデ通り、外壕通り(市ヶ谷〜四ツ谷)、聖橋下の都道ほか
3.ラクウショウ・メタセコイア
両樹種は一見似ているが、ラクウショウは北米とメキシコ原産、メタセコイアは中国原産の落葉針葉高木である。メタセコイアは1449(昭和24年)に初めて渡来し、化石樹木と言われていた。
【観賞場所】
ラクウショウ→大手町桔梗濠際の植え込み地
メタセコイア→神田淡路公園、外濠公園、佐久間公園ほか
4.プラタナス(スズカケノキ)
区内でイチョウに次いで多く見られる樹木。近年都会では夜間の明るさの影響か、植栽場所によって落葉時期に違いがある。また、照度の高い場所では、冬季になっても葉色が変化しない樹が見られる。
温暖化の影響かもしれないが、最近は都心でプラタナスの落葉時の美しさが以前ほど見られなくなったような気がする。
【観賞場所】
靖国通り、白山通り、明大通り、日本橋川沿い(雉子橋〜常盤橋間)、和泉町周辺、日比谷通りほか
5.ツタ
区内には、時期が訪れるとツタが素晴らしい紅葉を見せてくれる場所が何ヵ所かある。生育年数は多少かかるが、温暖化対策のひとつの方法として、壁面緑化に取り入れてもよいのではないだろうか。四季折々の美しさを見せてくれるので、楽しいのではないかと思う。
【観賞場所】
駿河台の山の上ホテル立体駐車場、一ツ橋中学校校舎、三番町大妻学園校舎ほか
※そのほか、区内には紅葉する樹木が何種類かあるが、場所が点在したり落葉時の美しさを特徴付けられないものもあり、今回のシリーズからは除いた。 |
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