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神田資料室

KANDAルネッサンス 107号 (2018.06.25) P.1 印刷用
【聖橋】
なかだえり

 神田川に架かる聖橋は、橋そのものの造形美と地形が見事に融合して、御茶ノ水界隈を象徴する風景となっている。連続したアーチ型のデザインは、穏やかでいて凛とした気品をそなえる。
 その名はニコライ堂と湯島聖堂を結ぶことにちなんでつけられた。完成したのは1927(昭和2)年。関東大震災の復興橋としてつくられたため、当時まだ珍しかった鉄筋コンクリート造となっている。設計を手がけた山田守(1894~1966)は、日本武道館や京都タワーなどモダンな作品で知られる建築家だ。
 一方、江戸時代に掘削してつくられた神田川は、都心を流れているにもかかわらず、すべて開渠という、実は奇跡のような存在。特にこの辺りはちょっとした渓谷のような趣さえある。
 そこに歴史と同時にどこか近未来を感じさせる風情の聖橋がかかり、JR中央総武線と東京メトロ丸ノ内線が往来する。江戸から現代までが交錯し、そして歴史が脈々と繋がっていることを実感できるような場所だ。ふと立ち止まって想いをめぐらせるのもいい。


●聖橋
千代田区神田駿河台4丁目~文京区湯島1丁目
なかだえり(イラストレーター)
1974年岩手県一関市生まれ。日本大学生産工学部建築学科卒業。法政大学大学院建築科修士課程修了。陣内研究室。現在、東京・千住に在住。アトリエにて水彩画教室開催中。著書に「東京さんぽるぽ」(集英社/2010年)、「奇跡の一本松―大津波をのりこえて」(汐文社/2011年)、「駅弁女子―日本全国旅して食べて」(淡交社/2013年)、「大人女子よくばり週末旅手帖」(エクスナレッジ/2015年)などがある。
HP:http://www.nakadaeri.com
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