まだまだあります! お茶の水〜神保町の 音楽散歩おすすめスポット
ジャズを知らなくても楽しめる お茶の水NARU
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「ジャズを知らない人も楽しめること。 それが父が心がけたことであり、 私の目指すところでも あります」と、代表の成田さん |
開店以来多くのジャズファンに愛され続けているライブハウス「お茶の水NARU」。ギタリストの渡辺香津美氏など、ここから輩出されたミュージシャンも多く、そうそうたるジャズメンの思い出の場所でもある。
本店である代々木NARUに続いて、先代が店を開いたのが1969年。若者たちの活力溢れる街であったことが、この地を選んだ理由だという。
「聴衆の感覚でいるために、自身では楽器をやらない」という先代の姿勢を受け継ぎながら、現在は店長の成田広喜さんが、日々行われるライブをプロデュースしている。
「NARUのジャズは比較的クラシカルで、ジャズを全く知らない人にも聴きやすいと思います」と成田さん。ランチやカフェの営業もしているので、まずは気軽に足を運んでみては。
お茶の水 ナル
千代田区神田駿河台2-1 十字屋ビルB1
tel.03-3291-2321
http://www.jazz-naru.com/
11:30〜17:00、18:00〜23:30、定休なし
ギターの音色を心ゆくまで堪能できる場所 アンダンテ アイゼナハ音楽院
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アジアンリゾートのようなインテリアの 「アイゼナハ音楽院」。同じフロアには コンサートホールがある(写真上)。 川平さんが手にしているのは、 お気に入りのギター「パスカル」。 |
明大通り脇の静かな路地に、17年前から店を構えるクラシックギター専門店「アンダンテ」。ギターの繊細な音色を良い音で響かせるため、店内の床は椋板張り。壁には造りつけのガラスケースがあり、日本、スペイン、イギリスなど様々な国で製作されたギターが大切に収められている。どれもオーナーの川平満さんが一本一本音色を確かめ、厳選したものばかりで、まさにギターへの愛が溢れた店。もちろん、初心者でも丁寧に相談にのってくれるので、お気に入りの一本を見つけるのにぴったりだ。
また、ひとつ上のフロアには同社が運営する「アイゼナハ音楽院」があり、ギターのみならずフルートやバイオリン、ルネッサンス時代に生まれた楽器・リュートなどのレッスンを行っている。「お茶の水は交通の便もよく、仕事帰りでも通いやすいのが何といっても魅力」と川平さん。同フロアにはコンサートホールもあり、イベントやコンサートも毎月開催されている。「買う、弾く、聴く」すべてが揃う空間で、思い思いの過ごし方を。
アンダンテ/アイゼナハ音楽院
東京都千代田区神田小川町3-16 鈴木ビル2-3F
tel.03-5281-0922
http://andante.aki.gs/
平日11:00〜19:00(土日祝は17:30まで)、定休なし
※上記はアンダンテの営業時間。アイゼナハ音楽院についてはお問合せを。
世界中の良質な音楽が揃う ディスクユニオン
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「Jazz TOKYO」には、ジャズや音楽をキーワードに 独自にセレクトした書籍コーナーが(写真左上)。 中古品を中心とした「お茶の水駅前店」は、ディスク ユニオン最大の売り場面積と在庫数を誇る(写真下)。 オーディオ機器のように見える外観の「オーディオユニオン」(写真右上)。 |
あらゆるジャンルのCDを取り揃え、東京を中心に多くの店舗を展開するディスクユニオン。その始まりは1967年にお茶の水に開設された「ユニオンレコード店」で、現会長が自宅で営んでいた「ユニオン電気商会」が前身だという。
現在お茶の水・神保町には「クラシック館」「Jazz TOKYO」「ハードロック/ヘヴィメタル館」など、様々なジャンルに特化した6店舗のほか、4フロア全てがオーディオで埋め尽くされた「オーディオユニオンお茶の水店」がある。
新品のみならず中古品も充実していて、どの店舗でもスタッフがそのジャンルでのスペシャリストとして応対してくれるのが魅力。素敵なCDと、思いがけない出合いがありそう。
ディスクユニオン
http://diskunion.net/
※住所・営業時間等は店舗により異なります。
タンゴの音色が染み込んだ味わい深い店 ミロンガ ヌオーバ
昭和28年の創業以来、神保町の路地裏で変わらぬ佇まいを見せる「ミロンガ」。10数年前に内装やメニューをリニューアルして「ミロンガ ヌオーバ」に生まれ変わったが、店内に流れるアルゼンチンタンゴの音色は変わらない。
創業当時は音楽喫茶全盛期で、近くの大学のタンゴ研究会の学生がよく集っていた。今でもそのOBが、時々懐かしく店を訪れるという。
人気メニューはミロンガブレンド(600円)のほか、常時30種類以上揃う世界のビール。また、ココアパウダーから手間隙かけて作られる特性のココア(700円)もおすすめだ。
深い木の色合いが落ち着く店内で、タンゴを聴いたり、本を読んだり。ゆったりした時間を過ごしたくなる。

ミロンガ ヌオーバ
千代田区神田神保町1-3
tel.03-3295-1716
平日10:30〜22:30、土日祝11:30〜19:00、定休なし
実は生活に溶け込む、身近な楽器 三味線と小物の店・三味線教室 音福

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夜、三味線の練習をする人のために開発 された「ザ・サイレント」など、オリジナルの 三味線も揃っている。 |
今年で開店4年目を迎える「音福」。「ギター屋さんのようにふらりと入って、気軽に三味線に触れてもらいたい」とオーナーの小山貢琳さんが話すとおり、店内には三味線のほかにかわいい和小物などもあり、入りやすい雰囲気だ。
弾いてみたいと思ったら、併設された教室ですぐに習うこともできる。長唄・端唄・小唄などのレクチャーが付いた無料体験レッスンもあり、全く初めてでも安心。「特別な楽器」だった三味線が、ぐっと身近に感じられる。
音福
千代田区神田神保町1-38 森ビル1F
tel.03-3292-6066
http://www.otofuku.net/

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