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神田資料室

KANDAルネッサンス 93号 (2011.06.25) P.70 印刷用
2012年〜2013年、変わるのはこのエリア!
①外観イメージ図。テラコッタのラインが、
赤煉瓦と調和するデザイン。②貫通通路を設
けることにより、貴重な資源である赤煉瓦ア
ーチを活かす。
③外構イメージ図。須田町の靖国通り沿いに
植えられ、地域のシンボル的樹木になってい
るエドヒガン桜とリンクし、敷地内にも同種
の桜が植えられる予定。④環境への取り組み
として、高層ビルであっても窓が開けられる
エリア「ウインターガーデン」を採用。春秋は
自然換気で充分過ごすことができ、また、窓
の外の緑がオフィスワーカーの心と体を和ませ
てくれる。

秋葉原と老舗街をつなぐゲートが誕生
(仮称)神田万世橋ビル
東日本旅客鉄道株式会社

歴史の重みを感じながら

 須田町一丁目、万世橋の袂に計画されている「(仮称)神田万世橋ビル」。ここはかつて万世橋駅が置かれ、交通の要衝として賑わった所。また昭和11年(1936)には交通博物館が開館し、平成18年(2006)年の閉館までおよそ70年に亘り、多くの人々を楽しませてきた(2007年、『鉄道博物館』としてさいたま市にオープン)。
「この土地の持つ歴史の重みを開発にどう活かしていくかが、非常に悩み検討したところ。また、地元の方々による地区計画や街のビジョンを明確に示していただいたので、『この場所に期待されていることは何か』という点についても併せて考えていきました」と、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)事業創造本部の永杉博正さんは語る。

この地の資源を最大限生かす

 計画にあたって同社が最も重視したのは、明治・大正時代から現存する赤煉瓦アーチ高架橋。耐震上問題があったが、内側から補強することにより、景観をそのままに保存することができた。
設計担当のジェイアール東日本建築設計事務所・本稲川清士さんによると、ビルの一階部分にはメイン素材にテラコッタを使用。また上層部にも同素材のラインをつくることにより、遠くから見ても「万世橋の赤煉瓦」を連想させるような表情を出すという。また、以前は交通博物館の建物に隠されていたガ高架橋沿いに貫通通路が設けられ、この場所の資源を生かした新たな動線が誕生する。
 もう一つ重要な資源は、旧万世橋の遺構。須田町老舗街方面のオープンスペースは「記憶の広場」と名づけられ、外構にはこの場所の記憶を伝えるインフォメーションウォールが設置される。また、敷地内には旧万世橋駅の基礎が多数埋まっているため、路面にあけた3mほどのガラス窓からその一部を見られる仕組みも検討しているという。
 竣工後の街づくりについては、
「ビル下層部に入る子育て支援施設や教育関連施設、店舗を通じて、地域の方々が積極的に交流できるような運営を考えていきたい」と永杉さん。
秋葉原と老舗街をつなぐ、新たなゲートとなりそうだ。




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