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神田資料室

KANDAルネッサンス 93号 (2011.06.25) P.40 印刷用
2012年〜2013年、変わるのはこのエリア!

御茶ノ水の歴史・文化を生かした新しいビジネス空間
(仮称)神田駿河台4−6計画
大成建設株式会社


①外観イメージ。②「タウンゲートプラザ」
イメージ③地域貢献の重要なポイントとして、
環境対応と安全対策も見逃せない。壁面上部
3分の1を利用する太陽光発電、日本初となる
地下鉄湧水の活用、超高強度コンクリートや
中間階免震システムの導入など、最先端の技術
が用いられる。④保存再生される明治中期の
レンガ擁壁。⑤敷地配置図。幽霊坂をまたぐ
のが、WATERRASとの接続ブリッジ

地道な積み重ねで、地域の想いを読み取る

 このプロジェクトの事業主は、5社が出資する「駿河台開発特定目的会社」。その筆頭出資者として計画立案・施工にあたっているのが、大成建設(株)だ。「最初は御茶ノ水についてほとんど何も知らないところから始まった」と都市開発本部の山村貴晴さん。計画はどのように行われたのだろうか。
「開発にあたりまず行ったのが、地域の人々の想いを読み取ることです。『神田駿河台地域まちづくり協議会』をはじめとした住民組織に参加するほか、町会長など約10人の地元の古老を一人一人訪問し、この土地の歴史や子どもの頃の思い出をヒアリングしました。また、神田明神や太田姫稲荷神社では祭礼への協力の可能性を探ったり、千代田区ゆかりの学識経験者に、景観に関する意見を聞いたり。淡路町二丁目西部地区市街地再開発組合とも、かなり早い段階から話し合いを重ねてきました」
これらをベースにしながら、一方では先進的な環境への取り組みを研究し、東京都、または世界の都市のなかでこの計画が担うべき役割を検討するなど、ローカルとグローバル双方の視点から計画を進めていったという。

この地ならではの景観を生かす

 こうして読み解かれた地域のニーズは、様々な切り口でこの計画に反映されている。例えば景観への配慮。建物の位置を以前のビルと比べて22メートル下げることにより、本郷通りから見える空はぐんと広がり、聖橋からはニコライ堂がよく見えるようになるという。また敷地内に残る明治中期のレンガ擁壁や石垣は保存再生され、歴史や文化の薫るこの地ならではの景観が生かされる。
 また、駅前には立体広場「タウンゲートプラザ」が誕生する。吹き抜けを囲むようにカフェやレストランが並び、街歩きの情報ステーション「タウンゲートコア」、ニコライ堂を眺める展望テラス等、この場所ならではの特徴も。歩行者通路にはストリートギャラリーもつくられ、近隣の芸術系専門学生の作品等が展示されるという。
また、注目されるのは同計画地と「WATERRAS(ワテラス)」の敷地をつなげるブリッジ。歩行者ネットワークが生まれ、誰もが気軽に集まれる空間になりそうだ。
 建設・環境・材料開発すべてを一貫して行う同社だからこそできる計画。徹底した地域貢献策に、地域の人々の評価も高い。




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