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神田資料室

KANDAルネッサンス 89号 (2009.06.25) P.4 印刷用

特集①神田的エコを探して

“エコロジー”とは本来生態学のこと。近年では、人間と自然の共生や地球環境の保護を図る社会活動、またその考え方を指す言葉として使われる。
 そんな説明をするまでもなく、すっかり私たちの生活のなかに浸透した「エコ」という言葉。しかし何となくそのイメージばかりが先行し、実際のところエコについてどれほどのことを知っているだろうか……。そんな疑問から、今回は改めてエコに目を向けてみた。
 私たちが本当に目指すべき持続可能な社会とは? その実現のために必要なこととは? 
 それを考えるための足がかりを、神田で探してみたい。

その2 都市のリソースを生かして−神田の屋上菜園

 ビルの立ち並ぶ都市だからこそできる環境対策として、注目されてきた屋上緑化。神田でも、都市のリソースを生かした様々な試みが行われている。そのなかでも今回は、菜園を取り入れた三つの屋上を取材した。

内神田サニービル−神田産の「大江戸野菜」発信地

 屋上で育てた野菜を地元の飲食店に出荷する。そんな都市の地産地消を実践するのが、内神田にある「内神田サニービル本館・別館」だ。このビルを所有する(株)久保工は、今から9年前に環境緑化事業部を設立。屋上緑化事業への取り組みを開始した。
 屋上緑化には、ビルへの荷重負担をできるだけ少なくすること、手間がかからず維持管理しやすくすることなど、様々な課題がある。同社では(株)マサキエンヴェックが開発した土「ルーフソイル」を使用し、早稲田大学との連携で独自の屋上緑化工法を確立。始めは緑化のみを行っていたが、6年前から屋上菜園への取り組みを開始した。そのきっかけについて環境緑化事業部部長の高汐健司さんは、「泥炭を含み、栄養分が多いルーフソイルは京野菜をつくるための土に似ているということがわかり、『野菜もつくれるのでは』と思いついた」と話す。
 同社では東京23区内の人工地盤上でルーフソイルを使用してつくる野菜を「大江戸野菜」と名づけ、その普及のために関係者とともに「NPO法人大江戸野菜研究会」を発足した。
 二つのビルの屋上菜園には、キャベツ・カブ・ブロッコリーなどお馴染みの野菜から、珍しいところではツタンカーメン王の墓の副葬品から発見されたという「ツタンカーメンの豆」など、様々な野菜が育てられている。収穫された野菜は神田駅近くにある雑穀おにぎり専門店「mai mai」で惣菜に。菜園で育つ野菜の様子は「ムックのベジブログ(http://ameblo.jp/mukkuveg/)で見ることができる。
「菜園は日々の変化がはっきりとわかるので、楽しみながら育てられる。手がかかることが、逆に生き生きとした緑化を持続させることにつながっている」と高汐さん。実は屋上は風通しや日照が良く害虫も少ないので、無農薬野菜を育てるのにもってこいの場所だという。今後も屋上菜園の魅力を伝える発信地となりそうだ。

(株)久保工 環境緑化事業部
Tel.03-3259-4670(連絡をすれば、屋上の見学可能)
http://ooedoyasai.com/


屋上で採れたての野菜を食べられるのはこちら
雑穀おにぎり専門店 米米−maimai−
千代田区鍛冶町2-11-16 JR神田駅ガード下
tel.03-5294-8445/営業時間8:30〜19:00、日祝休
http://www.maimai-onigiri.jp/
※2011年現在、(東京都千代田区有楽町2−10−1 東京交通会館B1)に移転
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