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神田資料室

KANDAルネッサンス 69号 (2004.04.25) P.160 印刷用
神田のいろどり23

稲妻の壁——神田小川町

坂野 豊

 表通りに面した店舗とは異なり、裏道にはそれなりの看板やサインの工夫があり、独特の景観をつくっている。写真は小川町の某スポーツ用品店のビル壁全面に描かれた巨大な「稲妻」。壁の斜上から地に向かって見事な落雷? である。壁面が青みがかかって写っているが、実際は黒。まるで舞台の書割(かきわり)を思わせ、オープン前の足場をかけたペイント工事に励む数人の姿が想像されて、なにやら楽しくなってくる。
 地元でこれだけ思い切った壁は見当たらないから、やはり目立つということだろう。スポーツ用品店のアイキャッチャーとして数年を経過しているという。「このショップには、感激してしびれるような掘り出し物のグッズがあるよ!」の謎かけは、こちらの勝手な詮索か。
 稲妻を造形したこのデザイン、記憶を遡るとたしか電気回路図が最初ではなかったか。その後あちこちで見たが、現在サインとして、ISO3864の警告標識に「感電注意」の意味で、天地を逆に先端に矢印を付けて存在している。シンボルやアイコンに展開しやすいが、いざ、まとめるとなるとなかなか難しい。かくいう私も、かつて、たわわに実った稲穂の写真とシンボリックにだぶらせて、装丁デザインで一度だけ使ったことがある。
 店の部長にうかがったら、問題は夜間。このため上にライトを取り付けたという。稲妻をライトアップしてしまうなどとは、私にはとうてい思いつかない。
坂野豊 グラフィックデザイナー
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