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神田資料室

KANDAルネッサンス 60号 (2002.01.25) P.160 印刷用
神田のいろどり14

東京燃料林産 炭の店

中西隆紀

 じゅわっと肉汁を活かす炭火焼きは、焼き鳥屋の備長炭だけではない。若い人たちに今「炭」が見直されているのにはわけがある。
 例えば、竹を使った「竹炭」。水に入れればピュアーなミネラルウォーターに、お米といっしょに炊き上げるとふっくらおいしく、花瓶や水槽にひたせば、花や金魚が長生きする不思議な効果を期待できるというのだ。
 そういうわけで今、健康産業の花形として注目を集めている。この効果はただごとではない。単なる燃料から今、昔では考えられない用途の広がりを見せている。というわけで、錦町に都内でも珍しい「炭の専門ショールーム」がお目見えした。
 このビルのオーナー「東京燃料林産株式会社」」の1階に並べられている炭にまつわる品目は50種類はあるだろうか。昔なつかしい練炭、豆炭から始まってコンロ、七輪、十徳、火ばさみ、練炭ばさみ、木炭火起しといった燃焼器具まで幅広い品揃えにびっくりさせられる。
 さらに小物を置くコーナーにはソープまであったので、これは何かと手にとって見ると、「木酢液入り」とある。「もくさくえき」とは何か。これは炭焼きの時に出る煙の精。つまり、煙にふくまれる樹木エキスの水分を抽出したもので、消臭・脱臭・殺菌など効力絶大だというのだ。こうした効用は当然炭の中にも入っているので、細い炭の枝をマドラーとしてウイスキーに混ぜると、味が一味アップする。まさに「炭は魔法の杖」なのであった。

千代田区神田錦町3-17
中西隆紀 フリーライター
1947年、大阪生まれ。多摩美術大学油画科卒。神田で『本の街』を創刊。『神田300年地図』発行。著書に「幻の東京赤煉瓦駅—新橋・東京・万世橋」(平凡社新書)。
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