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神田資料室

KANDAルネッサンス 64号 (2003.01.25) P.4〜5 印刷用

新春特集 新空間に新名所誕生

2003年、神保町元年! 〜新しい風が吹く街


懐かしの神保町のお店が勢揃い
 昔は神保町に表と裏があった。すなわち表神保町と裏神保町だが、今裏通りであるすずらん通りは昔はメインの表通りだったのである。
 三省堂を入口として文房堂、冨山房、東京堂などの老舗がかたまっていることからも察していただけると思う。それがコインの裏表のように、幹線靖国通りが登場し裏返って現在に至っている。
 そして今、すずらん通りに異変が生じている。というのは言い過ぎだが、つい最近すずらん通りに立て続けにニューショップが4軒も開店した。
 それは原因を探っていくまでもなく、すずらん通り裏に今年3月オープンする高層施設「ジェイシティ東京」の波及効果なのであった。
 なにしろ大きい。集英社、小学館の不夜城を見下ろす29階には1LDKから4LDKまで約300戸が入居する予定だ。北の丸の緑から都心の夜景まで今までとはまったく違った眺望も魅力だろう。
 また一般の人にとって心配だった地元商店の開店は、一足先に去年完成した1階商業施設棟で再び往時の盛況を取り戻している。まだ行ってない人はぜひ行ってみよう。
京都・角館・神田の三都物語
 また、その隣ちにオープンするのが23階建のビジネス空間「神保町三井ビルディング」だ。最新の設備はもちろんだが、ビル東西両側に2層吹き抜けのリフレッシュ空間を設けてビジネスマンの憩いをサポートするなど心理的にな演出もなかなかのものだ。また、エントランスに地元町会の神輿が常設展示され訪れる人を迎える。
 ここの見どころは東側のエントランス周辺のオープン施設、ここに何と巨木が二本出現する。これだけの巨木の移植は神田始まって以来と言っていいだろう。
 駿河台下交差点から来て、最初の巨木が樹齢250年の紅葉。これだけ整った枝ぶりも珍しい。これは岩手山からはるばるやって来た。植樹してから1年目はまだ無理だろうが、神田の真っ赤な枝が両手を広げる日も近い。
 もう一つが桜。しかも優雅な枝垂れの名木だ。樹齢180年。これは桜で有名な角館からやって来たのだが、そのルーツを探っていくと京都に行き着くのだという。こうして生まれた京都、角館、神田の三都物語は、春満開、紅色の笠の下で花に直接たずねてみたいものだ。
 この広場を設計したのはランドスケープの世界では有名なトーマス・ボルズリィさん。
 当初はこの基本計画に紅葉・桜はなかった。そこに引き取り手を捜していた巨木の話が持ち上がったのだが、こうした新企画導入を決意した関係者の創意工夫に拍手を贈りたい。
〔両の手に桃とさくらや草の餅〕
という芭蕉の句がある。これは優れた二人の弟子を桃と桜にたとえて、こういう弟子を持ってその上草の餅とは幸せだよ、という気持ちを詠ったものだ。まさに神保町の場合は両の手に春秋〔両の手に紅葉とさくらや草の餅〕なのであった。
 大都会神田に最もうれしいのは、大自然からの贈り物だ。これからはメンテナンスが問題ともなるだろう。だが、春と秋、ほんの一時だが、神田の街中にぽっと花咲く新名所ができるかと思うと、今から胸がときめいてくる。

 両の手に紅葉とさくらや草の餅〔神保町〕
     両の手に桃とさくらや草の餅〔松尾芭蕉〕


茶房 きゃんどる
マントルピースの微妙な傾きまで再現された。昔と変わらない椅子とテーブルに感激。実はこの辺り。昔数十店が軒を連ねるカフェ街だった。そのなごりを伝える貴重な店はもはや「きゃんどる」だけ。ここに集った文人・学者は限り無い。落ち着いひとときはこの椅子と珈琲で。TEL(3291)6303
カラベラ小劇場
テキーラとマルガリータを楽しむお店。店内には多目的ステージがあり、借り切りの演奏会などもOK。昼はココアや珈琲タイム。夜は華麗に神保町のムーラン・ルージュを演出する個性あふれる店。一度足を運ばなければ分からないないだろうなナ。「カラベラ」は骸骨だゾ。TEL(3291)0213
frorist's Hanatoyo」
ここは昔からおなじみの花屋「花豊」さん。現在二代目。ビル建築中も一度も休まなかった。神保町お得意さんの輪がそれを許さなかったからだ。TEL(3291)5638




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