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KANDAルネッサンス 8号 (1989.01.01) P.80 印刷用

特集 東京ルネッサンスを考える

街づくりフォーラム結果報告(抜粋)

街づくりフォーラムを終えて
  「東京ルネッサンスを考える」をテーマに東京商工会議所千代田支部が主催となって、三位一体の街づくりに一石を投じ波紋を起したことは大変有意義なことであったと考えます。舞台となったカザルスホールは、文化の町千代田にふさわしい魅力的なホールです。また、演者となった評論家の草柳先生、都市計画家の望月先生、そして地元「やぶそば」の堀田社長の三方のお話が聴き手を終始魅了して、感動と余韻を与えながら、会場と演者と聴き手が一体となって、素敵なコンサートの様でありました。
 人には人柄がある様に、町にも町柄があります。神田は江戸四百年の歴史を重ねた伝統のある町です。戦後、都市文化の進展と共にあらゆる分野で技術革新が行なわれ、スピード時代を築き、さらに情報の時代へと限りなく科学技術は発達しています。それに伴い経済の発展もめざましく、価値観も大きく変わりました。
 いろいろなものが変っていくなかで、当然のように神田の町も大きく変化して来ています。街の顔をつくって来た古い建物には心の安らぎがあり、新しい街の顔には不安と希望があって、心が踊ります。ハイテク時代にふさわしい町の顔をつくるのに「物差し(ものさ)」を持たない今、歴史の一コマに生きる私達は、「時代の継ぎ手」として「温故知新」の精神も忘れてはならないことのように思います。
 また、豊かな町は、豊かな森の様でもあります。大きい樹、中位の樹、小さい樹、それに雑草も共存しています。雑然としながらも、秩序があって温りを感じるところが神田の魅力でもあります。
 千代田区には皇居と並んで、駿河台(神田明神)という丘があって、かつては神なる神田明神と聖なるニコライ堂が丘にそびえ、鎮守の森として人々の心の原風景となっていましたが、今は大きな建物が建ち、その風景も変りました。しかし、駿河台は新しい鎮守の森の様に千代田にふさわしい活力ある舞台となって、五時からのあなたを待ち受けています。幾通りかある坂道もそれぞれに味わいがあり、散歩に最適です。丘の上から眺める神田川とそれに架かる聖橋、そしてロココ風の建物であるお茶の水駅舎があり、それぞれが夕暮れともなると美しいシルエットを見せ、心をなごませます。この駅舎もやがて衆知を集めて建替える様ですが、新たな「町の顔」に期待を寄せたいものです。
 町は「舞台」です。「丘のある町」千代田で暮らすあなたは勿論、訪れるあなたも、それぞれの役を演じながら新しい神田の魅力を発見し、一緒に未来を見つめようではありませんか。
 終りになりましたが、千代田区と青年会議所のご後援を頂き、千代田区長・加藤清正様ならびに、千代田区議会議長・内田茂様より貴重なメッセージを賜わりましたことを深く感謝申し上げます。さらに、地元優良企業のご協賛を賜わりましたことを厚く御礼申し上げます。

企画 神田学会 久保金司

街づくりフォーラム「東京ルネッサンスを考える」
主催;東京商工会議所千代田支部
後援:千代田区
  :社団法人東京青年会議所
企画:神田学会
  :KANDAルネッサンス
協賛:浅田飴本舗
  :株式会社お茶の水コミュニティハウス
  :NTT東京・千代田支社
  :キッコーマン株式会社
  :株式会社久保工務店
  :サッポロビール株式会社
  :新日本証券株式会社
  :タキイ種苗株式会社
  :株式会社タジマ
  :東京都民銀行・神田支店
  :日本債券信用銀行・本店
  :富士銀行・お茶の水支店
  :株式会社ミナミスポーツ
  :安田信託銀行・神田支店
  (五十音順)


広げよう街づくり運動の輪
 今回の街づくりフォーラムは、連休前夜にもかかわらず四百余名の参加者があり、会場は熱気に包まれていた。それは、住民の街づくりに対する意識が高まっていることを表すと同時に、人口減少・ビル化の波・地上げ等々、現在千代田区の抱えている諸問題の解決がいかに急務であるかを物語るものである。
 千代田区の街づくり運動というと、これまではどちらかといえば行政側が主体であったように思える。言葉を変えれば行政にまかせっきりであり、住民側は無関心派が多かったようだ。
 ところが最近の地価高騰により、住民側も今までのように無関心ばかりではいられないことに気付き、あちらこちらで街づくり運動の輪が広がってきている。
 今回のフォーラムも、そうした民間団体のひとつである神田学会が主体となって開催されたものだが、大成功のうちに終わったことは、神田学会自体はもちろん、街づくり運動を展開している全ての人に大きな勇気を与えたことだろう。
 行政ばかりに頼ることなく、住民や企業の方からもどんどん意見や提案を出していくべきであり、今回のフォーラムが今後、街づくり運動を広げていく上で、ひとつのきっかけになることを願うものである。

KANDAルネッサンス出版部 笠木聡志


久保金司 神田学会
笠木聡志 KANDAルネッサンス出版部
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