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神田資料室

KANDAルネッサンス 69号 (2004.04.25) P.4 印刷用
特集■神田が生んだ文化人と出会う
このコーナーでは、神田の文化遺産を掘り起こし、文化的な町にしていきたいと意欲的に活動しているお二人をご紹介します。

“神田が生んだ、神田の文化人、
斎藤月岑(さいとうげっしん)を地元に伝え続けたい。” 後藤禎久さん(神田多町在住)

神田っ子の力で月岑、「生誕の地」碑を
 「知れば知るほど驚きが増していって、当時はそれほどまで考えていなかったのですが、もはや使命というか今やらなくちゃ、という意気込みで取り組んでいます」と、話す、後藤さん。そもそものはじまりは、4年ほど前に加藤貴さん(前頁でご寄稿)や地元の人達と始めた斎藤月岑著『類聚撰要』の読み合わせ会。その当時、後藤さんは月岑についての知識はほとんどありませんでした。しかし、会を重ねるごとに人間斎藤月岑への興味が増し、資料を読み漁ったといいます。
後藤禎久さん
「『江戸名所図会』は、江戸に関する正確かつ綿密な史料として江戸を研究する上で欠かせません。この本は、斎藤月岑著、長谷川雪旦画として有名ですが、それ以外にも月岑が名主としての職務の傍ら、江戸の文化や地誌と江戸の町政について貴重な著作や資料を残してくれていることについては、知られていません。
おまけにお墓は旧跡に指定されているのに、生誕地はなにも注目されていないのはあまりにも寂しいと思い、「斎藤月岑に学ぶ会」を発足させ、月岑個人について調べ始めました。
 調べていく中で様々な発見がありましたが、中でも生誕地が私の家から程近い場所(神田司町二丁目)にあるということ。そして今年が生誕二百年であるということを知り、月岑に光をあてるのは今しかない、と思いました」。
 会では昨年夏に調査・研究成果をまとめた『市井人(まちびと)・斎藤月岑』を発行。初心者にも分かりやすく記された“月岑入門書”ともいえる一冊です。これに続き現在は生誕の地に記念碑を建立する活動に取りかかっています。
「地元の人達によって碑を建てることに意義がありますし、これによって地元が盛り上がればと願っています。“月岑通り”、“月岑まんじゅう”なんて生れたら楽しいでしょう。とにかく“月岑”を知ってもらいたいのです。ゆくゆくは、“月岑文庫”を生誕地に儲けて、私達が翻刻した『類聚撰要(るいじゅうせんよう)』を陳列したいと考えています。ここへ行けば月岑に関する資料はすべてそろっているというような、文化的な息吹を感じられる一角になればと思います」。
 生誕地附近は最近マンションの建設が盛んになり、住民が増えたかもしれないが、コミュニティーがない。だから根付く人もいない、と嘆く後藤さん。これからの子供達のためにも地域に核となるものが必要であり、今取り組んでいる活動はまさにそのきっかけになればと意気込んでいます。


後藤禎久 斎藤月岑に学ぶ会
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