KANDAアーカイブ

神田学会
お知らせ 神田資料室 神田マップ 神田写真館 百年企業のれん三代記 神田の花咲かじいさん 出版物紹介 神田学会とは 神田学会資料請求 関連リンク Perspectives in English 神田アーカイブとは リンクについて 問い合わせ

神田資料室

KANDAルネッサンス 67号 (2003.10.25) P.140 印刷用

神田学のおケイコ VOL.2

とちの木通りから明治の郷愁へ

文と写真:湯川恵子

 前号を頼まれもしないのに片っ端から知人・友人に紹介したところ面白い反応が返ってきた。「実は神田生まれ」「ん十年前、神田の女子大に」「勤務先の本社が九段上で、神田には少々詳しくうるさいですよ、天ぷら『イモ屋』は今でも元気かなぁ」とまあ、神田はなんて不思議な場所だろうか。
 さて、神田ほど様々な顔をもつ街も珍しい。古書街・楽器街・スポーツ用品街・学生街、などなど。ところが御茶ノ水駅前交差点を斜めに渡り次の角を右へ、とりの木通りを歩くともう一つの神田の顔が見えてくる。
 まず目にとまるのは、蔦が絡まるモダンな文化学院。そのまま通りを進むと男坂・女坂。上ってくる人はいるものの下る人の姿が見られないのが不思議だ。
 目線を女坂から通りに戻すと、ピンク色と紫色の奇抜な建物が目に飛び込んでくる。フランス語学校の「アテネフランセ」。この建物はフランスの建築家にして巨匠、ル・コルビジェの弟子・吉阪隆正氏によるデザイン。壁面にちりばめられたアルファベット、外壁の色彩、そして風見鶏、なんとも独創的な雰囲気を醸しだしている。実はこの地下に「リナスサンドイッチカフェ」があり一般客の利用も可能となっている。オススメはフルーティ-な香りが異国情緒を誘う紅茶「マルコポーロ」(350円)。
 思えばニコライ堂や、西神田のカトリック教会など、神田では至るところで明治のモダンが息づいている建築に出会うことが出来る。神田のもう1つの顔。ノスタルジックな建築の街をタイムスリップするのも楽しい。


湯川恵子(ゆかわけいこ) 
小田原在住、神奈川大学大学院経営学研究科に在籍。ひょんなことがきっかけで当法人の会員となり、気が付いたら本誌コーナーの連載が始まる。神田学会一年生。伸長155センチの目線で神田の風景に迷い込みます。次回もどうぞお楽しみに
ページの先頭へ

戻る

ホーム ホーム