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神田資料室

KANDAルネッサンス 65号 (2003.04.25) P.5 印刷用

特集 勝手に座談会

その2 「神田について私が思っていること」

明治大学リバティ・アカデミー「勝手に神田再生委員会」のメンバーに聞いてみました。



Q神田の魅力について
あなたにとっての神田はどんな街ですか。講座を受うける前と後ではイメージが変りましたか?
江口 それまでの「神田」にイメージはJR神田駅周辺の「サラリーマンの街」「おやじの街」でした。今回の「神田再生」講座は“まちづくり”の観点で面白いと思い、受講しました。『神田』というエリアの中に「御茶ノ水」「神保町」「秋葉原」までもが含まれていたので、高校時代の頃、駿河台をウロウロしていた私は、親近感を覚えましたね。これら一つ一つのエリアは地理的には近いけど、あまりにも色々な要素があって、そして別々に独立している。それが悪いとも思わない。神田に魅力は、いわば“チャンプルー”的なところがあるのではないでしょうか?とてもアジア的ですよね。
佐藤:私達の受講した「神田」は明治時代から昭和22年までの『神田区』ですから“エリア“ は広いし、ここまで神田なの?という所まで入っていたし。この『神田区』のアリアでこの街を捉えることが、私はすごく好きになりました。
小上馬 もともと、このエリアでは楽器店、電気街、スポーツ街しか行きませんでした。私の中ではこの3つがエリアのイメージです。「楽器の安いお店は○○」、「スキーの安いお店は、あそこ」、「部品を買うなら・・・」といった具合で個々の店でしたね。今ですか?講座を受けた後では『神田フリーク』一歩手前です。(笑)
佐藤 私も、です。すでに『神田フリーク』ぶりを友人に自慢しています。お気に入りのお店や散歩コースがあるんです。
小上馬 神田は「古さと新しさを兼ね備えてはいるのだけど、ちょっと自己表現の下手な街」っていう印象ですね。素材は面白いものがそろっていますよね。時代時代のアイテムが網羅的にあるように感じる神田の表現方法には、今だからこそ興味が湧きます。個人的には、江戸から昭和初期の素材に興味があるので、ぜひ神田で、もっと表現してもらいたいです。
高島 神田の魅力を満喫するために季節毎に最低1回は、行ってみようかなと思えるなりましたね。正月は神田明神に初詣。春は、プチ花見もいいし、少し勉強するために書店街へ。夏はボーナスが出たら秋葉原へ。あるいは好きな山岳関連の店へ。秋はラグビー関係、好きな雑誌のために、また書店街へ。冬はスキー用品をゆっくり見てみたいし、ボーナスの後には、また電気街。(笑)
伊藤 知識が深まるにつれて、神田の“奥の深さ”を感じましたね。私にとっての神田は、ノスタルジアの街。学生時代の思い出と歴史文化のある街。神田の良さは、いつでも戻ってこられる心の拠り所なのかもしれません。こうして、講座を通じて知り合えた人達と関係を持ち続けられるのも、大学、そして神田という拠り所があるからかもしれません。

Q神田に対しての疑問 この機会に言わせてほしいこと。教えてほしいこと。
今野 どういう街にしたいのか。神田の皆さんはどう思っていらっしゃるのでしょうか。
伊藤 変化に対応しなければということと、過去からのものを守りたいという二面性を感じますね。
江口 私は今回の講座で「街づくり」の難しさを痛感しました。その地に住む人が、夢物語ではないしっかりとしたプランを立てなくてはいけないわけで、そのために、どんな街にしたいのか、住民にとって住みよい街というのはどんな街なのか等、とことん考えて、意見を出し合って、ぶつかり合い、調整し、その上で専門家や外部からの意見を取り入れるものだと思います。気が遠くなるような話ですが、「まちづくりは一日にしてならず」だと思うのです。
佐藤 私達は、今回『勝手に』というキーワードでアイデアを出してきました。私は、神田にとって、これはひとつのヒントになればいいのではないかと思います。具体的に話していくと進むべき方向性が見つかる。街は人が創っていくものだと思いますね。
小上馬 神田のランドマークって何処ですか?やっぱり、神田明神なのでしょうか。
高島 街の中を移動するのに、歩くことになりますが、そのわりに歩道が狭いですよね。しかも神田は広いから疲れます。気軽に休める場所っていうのがあまりないかな。

Q神田の未来像は?
小上馬 神田の街に限らず、街は住んでいる人を中心に、住んでいる人が繁栄できるのが一番だと思います。ただ、時代の変遷と共に人も変化しますよね。これからの人々が住みにくい環境であることも神田の今の姿の根源ではあると思います。新しい空間とというものが欠けていることが一因ではないでしょうか。若い人達が住める空間。それは外観、家賃、周辺環境・・・。
今野 やっぱり街は、人が住んでいないとダメだと思うんですよ。集合住宅の建設は必須。
佐藤 神田にほしいのは、企業協力による建築家のリ・メイク住宅。オープンスペースと契約農家・生産者の移動販売で生活に必要な生鮮産品を購入できる。24時間子育て支援。医療・病院ネットワーク。生活の足としての燃料電池の100円バスあるいはLRT。
伊藤 神田はブランドになるべきです。消費者にコストだけでは測れない満足感を与える。神田が地域の枠を超えて、ブランディングを考えマーケティングを使い、消費者を視点におけば将来は明るいはずです。

Q“勝手に”というキーワードがあるから言えること
今野 神田は、いろいろなものがあるれどそれぞれがばらばらにやっているという印象が強いですね。もっとまとまっていろんなことを進めていくべきだと思う。
高島 ぜひ、神田発信のイベントとかやってほしい。毎月何日、第一何曜日は、『神田の日』みたいなものがあるといいね。電車のドアの開閉に“銭形平次”の音楽はやっぱりダメかな。
小上馬 何だ「神田」と言いましたが、空き地が点在する姿は、街として寂しい限りです。
「やみ金融視察で駅前に政治家がやってくる街」なんて印象は最悪。美味しいものが食べられる街は最高。
佐藤 “神田わくわく族”のお話。おじさんの知性派神保町に一日本を探す。おじさんの肉体派はスポーツ店街でゴルフ用品を吟味してスウィングチェック。ロックなお兄ちゃんは楽器店街で好きな楽器を探し、おばちゃんは中年太りを気にしないで老舗のおしるこをを頬張る、この『わくわく族』のために神田に統一感を少しプラスして、『わくわくゾーン』を作りあげれば、神田活用術を知っている専門的な知識をもった人以外の人も集まるはず。もっといろんな人の『わくわく』を叶えてくれる神田であってほしいな。さて、話は尽きないのですが、私達のグループの言葉でお開きにしたいと思います。
『いい予感だ。いいよ。神田。』おあとがよろしいようで。


江口直子さん(東京都在住)アトリエパ・ド・シャ主催
小上馬(こじょうま)広介さん(神奈川県在住)NTTコムウェア(株)勤務
高島邦夫さん(千葉県在住)合同酒精(株)勤務
伊藤右学さん(千葉県在住)(株)ニチメンインフィニティ勤務
今野正信さん(埼玉県在住)本田技研工業(株)勤務
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