特集 現代版江戸暮らしのすすめ
神田っ子ディスカッション「江戸暮らしは楽しい!」
2002.3.13 第118回神田学会レポート
「都心暮らしこそコミュニティが不可欠」
創業明治8年の老舗古書店「高山本店」の四代目 高山 肇さん
江戸暮らしの魅力といえば、「買物」。比較的都心(特に神田)居住のデメリット的要素が強いのですが、私は神田こそ買物天国だと思います。何しろ主要デパートが近い。神田居住のゾーニングの中に主要デパートがほぼ入っています。魅力的ですね。
さて、今のは持論ではありますが、都心暮しで大切なのはコミュニティだと思います。そのためには町会への参加が第一歩というわけですが、これがなかなか厄介に思われてしまっているようです。以前ある在勤者から「神田はニューカマーに対してやさしい街だ」とうれしい言葉をいただきました。これは神田の誇りです。神田は開放的だといえます。
それは、江戸からの気風といってもいいでしょう。これからはそのやさしさをどのように生かしていくか、みなさんと考えていかなくてはなりません。こればかりは、住民ばかりが考えてみても、解決策はでてきません。行政と民間企業との連携を密にしていくことが、今求められているのです。

高山 肇 古書店「高山本店」 4代目 千代田区議会議員
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