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神田資料室

KANDAルネッサンス 57号 (2001.04.25) P.180 印刷用
神田のいろどり13

夢の水族館

 淡路町交差点から程近いところに誕生した鍛金のオブジェ。作者の宮田さんにとっては神田で5作目になります。
「このオブジェが設置されているビルには進学塾に通う子供達が集います。これからの時代を担う彼らの成長を願い、14匹のイルカを勢い良く上に向かって泳がせてみました。波は世の中の波、どんな荒波にも負けない強さを身につけてほしいと願っています。」と宮田さん。しかし、良く見てみると一匹だけ流れに逆らっている下向きのイルカがいることに気づきます。
「そのイルカは、私です。流れに竿をさすといいますか、すべてが同じ方向であってはいけません。どんな時でも客観視ができる冷静な判断力を培ってほしいと願い、一匹だけ下向きにしました。こうすることですべての流れに調和が生まれてくるのです」
 このたびの作品制作にあたり、宮田さんはものづくりとは、人との出会いと心の深さが大切と説きます。偶然にも今回の作品作りにあたり旧友と10年ぶりの再会を果たしたことがさらに大きな影響を与えたといいます。「初期の頃の作品は、自分勝手な作品だった、が今はビルの持主と使い手、そして製作者という三者の心の共通項を見つけ、その良さを最大限に生かすことを作品にぶつけてみた」と、熱く語ります。
 「地域に愛される作品を作れるということは最高の喜びです。そういう意味では神田の町は私のギャラリー。いつかは、このイルカ達が渋谷のハチ公のような存在になるといいですね」
 整然としていない神田こそ宮田さんにとっては心地よい刺激となっているようです。

作:宮田亮平(東京藝術大学教授)
●千代田区神田須田町1-2 東京増進会御茶ノ水ビル

 
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