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神田資料室

KANDAルネッサンス 52号 (2000.01.25) P.160 印刷用
神田のいろどり8

三多軒

 書家がつくった書道用品の店「三多軒」と聞いて名前の由来をまず知りたいと思った。三とは何か、多とは何か。これは単純かつ奥が深い。さすが書道の本場中国に因むだけある。
 「三多」とは多く読む、多く書く、多く考えるの三つだという。中国の「後山詩話」の中にある文章上達の三要素らしい。
 ビルの一階が「三多軒」、2階が(財)日本書道教育学会、そして3・4階がその教室となっている。つまり全体が書道のビルなのだ。したがってそのデザインも書道をイメージして造られている。
 これがなかなかすばらしい。外壁の黒い石は墨の黒をイメージし、またショーウインドウ前に竹の植え込みを設けるなど、道行く人を振り返らせる瀟洒な造りが好評だ。夜になるとこれがライトアップされ、一層華やかになる。このデザインは書家石橋犀水(三多軒創立者)の孫、石橋久仁さんが担当された。
 神田界隈は書籍関係の店ばかりではなく、こうした書道の老舗が多いなか、三多軒は歴史は新しいが、こうした新鮮な若々しい息吹が魅力的であるといえるだろう。
 1974年に日本書道資料(株)として設立。79年に三多軒と改め、神保町の救世軍ビル内に店舗を構え、その後同じ神保町ワカヤギビルに移転。現在の書道学会ビルは98年に開店したばかり。今後、さらなる発展が期待される。

●千代田区西神田2丁目2番3号
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