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KANDAルネッサンス 9号 (1989.04.20) P.6 印刷用

特集 未来の公園を考える

千代田区の公園〜その歴史と現状

 神田地区には34ケ所の大小様々な公園がありますが、その中には大正12年の関東大震災後の東京復興計画によって作られた公園もあり、当時は“遊び場”“憩いの場”というよりも、むしろ“避難場所”としての性格が強かったようです。
 また、神田地区の公園は小学校や中学校と隣接しているものが多く見られます。このため、学校帰りの子供達が気軽に立ち寄ることができ、格好の遊び場となっています。
 しかし、中には、公園内に学校のプールが作られたり、“第二の校庭”として利用されたりと、公園と学校の区別があいまいな所もあり、思うように公園を確保することさえ難しくなってしまった現代の社会情勢を浮き彫りにしています。
 ある基準によると、国民1人当りに必要な公園の広さは約6平方メートルであるといわれていますが、千代田区においては、5.4平方メートルというのが現状です。
 このため、統廃合による学校の跡地や、再開発によってできる公開空地等を、公園として上手く利用していこうという検討が現在なされています。
 もちろん既存の公園も、これからの時代に相応しい公園としての改修案が色々と考えられているようです。
“コミュニティーの核”として、公園の果たす役割は増々重要になってくるといえるでしょう。

知っていますか、こんな特徴
(1)佐久間公園 鉄道省(現JR)より用地の無償共用を受け昭和12年に開園したこの公園は、全国で最初の集団ラジオ体操開催地であり、その記念碑も建立されている。
(2)秋葉原公園 昭和30年頃までは、ここは神田川から秋葉原駅構内に通じる河川の一部で、入堀風を呈していた。昭和60年に児童遊園から公園へと昇格した。
(3)錦華公園 この公園の特徴は地形を利用した斜面に滝、池、山道等を配して、自然風庭園を取り入れ都心には貴重なスペースを提供している。
(資料提供 千代田区役所・土木部公園河川課)

公園は夢のパラダイス
 公園には様々な用途があり、そこへ来園する目的も個々人によって千差万別です。その利用価値が、限りないということからみれば、公園は、多目的スペースの最たるものと言えます。
 ただ、公園の用途が多様化した今日の都心においては、公園の利用の面積が欧米などに比較し、絶対的に不足していることもあり、このような多目的のニーズに応えられるものは、残念ながら数多くあるとはいえません。
 また、都心では、昼と夜の人口格差の一層の拡大、不眠都市・24時間都市化、利用者層の変化等、様々な要因から、従来の公園(施設などを含めた)のイメージから脱皮した、利用者の新しいニーズにも応じられる公園が求められてきています。
 そこで今回の特集では、実現性の有無にはこだわらず、二十一世紀の都市における公園のニーズを探り、都心に生活し、活動する人々の夢の公園、夢のパラダイスを取り上げてみました。
 公園の歴史も今、新しい時代を迎えつつあります。街中では、超高層ビルの周辺に水や樹木と親しめる空間が配され、近代彫刻があしらわれたり、都市のわずかなスペースを生かして寛ぎの場を創造する、ポケットパークと称されるものなどは、人々の憩いや遊びの場としての公園を、新ためて見つめなおそうとする潮流の代表といえます。
 時代のニーズは、公園を夢のパラダイスへと導びいているかのようです。

KANDAルネッサンス出版部 高橋 弘


高橋 弘 KANDAルネッサンス出版部
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