KANDAアーカイブ

神田学会
お知らせ 神田資料室 神田マップ 神田写真館 百年企業のれん三代記 神田の花咲かじいさん 出版物紹介 神田学会とは 神田学会資料請求 関連リンク Perspectives in English 神田アーカイブとは リンクについて 問い合わせ

神田資料室

KANDAルネッサンス 5号 (1988.04.25) P.13 印刷用
彫刻が街にやってきた5

「神田祭の行列」

川口勝世

「祭」——広辞苑によると、まつる事、祭礼、近世、江戸の二大祭。日吉山王神社の祭と、神田明神の祭、と記されている。
 ここ数年あらためて祭が見直され、いろいろな形で行なわれている。しかし祭のもつ意味合いは、やはり人と人のふれ合いにあり、地域の活性化を踏まえたイベントあるように思う。
 私の脳裡に残る祭を想いおこすと、勇壮な男達の御輿、小供達のかわいい山車、リズミカルなお囃子の聞こえる下町の祭が頭の中に浮び上がる。
 江戸の祭はどうなっていたのだろうか。文献によると、祭の原点は平安時代にあるそうだが、現在の形になったのは江戸時代中期よりとなっている。このキムラビルのレリーフを作るにあたって、神田明神の祭の絵図を拝見した。大変興味深く、たくさんの情景描写があり、神田の祭のイメージが湧いてきた。
 アルミニュウム鋳造により、江戸の神田祭行列をイメージしレリーフにしてみた。また、全体の構図としては、石垣に刻み込まれたパターンのように表現した。
 人々が山車を引き、毛槍を振り上げ、いろいろな家紋の旗を立て、今よりずっとずっとゆっくりとした時代の優雅な祭の行列であったろう。

外堀通りに面した神田祭の行列。オフィス化の進む内神田にあって、江戸時代の優雅さを感じさせる場所である。
(千代田区内神田1-9-10 キムラビル)



川口勝世 造形家
ページの先頭へ

戻る

ホーム ホーム